【初心者向け】債券のはじめ方|個人向け国債の利率・リスク・新NISAとの関係

結論

債券は、国や企業にお金を貸して、利子と元本を受け取るしくみです。初心者は、まず「個人向け国債」から知るのがわかりやすいです。

債券は、株式に比べて、値動きが小さいとされる資産です。この記事では、債券の基本、個人向け国債の特徴と最新の利率、金利と価格の関係、新NISAとの関係を、初心者向けに解説します。

ノブ
ノブの小言

債券は、固くて堅実な投資というイメージでした。
個人向け国債は、元本が保証されていて、そのイメージのとおりだと思います。リスクが低いぶん、利率が低いのがデメリットとは聞いていましたが、今の利率なら、銀行に預けるよりは、しっかり運用できているかなと思います。
債券は、今まで調べることもなかったので、この機会に自分でも勉強して、ポートフォリオの一部に入れたいなと考えています。

ご注意:債券には、種類によって、価格が下がったり、損をしたりするリスクがあります。この記事は、2026年10月時点で公表されている情報をもとにした一般的な内容で、特定の商品をすすめるものではありません。最新の利率や条件は、財務省や金融機関で確認し、投資の判断は、ご自身の責任で行ってください。

STEP1:債券とは?

あなた(投資家)国・企業など(発行体)① お金を貸す(債券を買う)② 利子を受け取る③ 満期に元本が戻る

債券の基本的なしくみ

債券は、国や企業などが、お金を借りるために発行する「借用証書」のようなものです。買った人は、決まった時期に利子を受け取り、満期に元本(額面)が戻ります。

株式は、会社の成績で値段が大きく変わります。債券は、あらかじめ利子や満期が決まっているので、比較的、収益が読みやすいのが特徴です。

STEP2:債券の主な種類

国債国が発行する債券信用度が高いとされる地方債都道府県・市などが発行自治体の信用による社債企業が発行する債券利回りは高め、信用リスクあり外債外国の政府・企業が発行為替の影響を受ける

債券の種類(代表的なもの)

債券は、誰が発行するかで、利回りとリスクが変わります。一般に、発行する国や企業の信用度が高いほど、利回りは低く、信用度が低いほど、利回りは高くなる傾向があります。

STEP3:個人向け国債

個人向け国債は、国が発行する、個人専用の国債です。1万円から買えて、3つのタイプがあります。

  • 変動10年:満期10年、金利は半年ごとに見直し金利は、10年国債の利回りをもとに決まります。市場の金利が上がると、受け取る利子も増える仕組みです。
  • 固定5年:満期5年、金利は満期まで固定買った時の金利が、満期まで変わりません。
  • 固定3年:満期3年、金利は満期まで固定期間が短いぶん、使う予定のあるお金に使いやすいタイプです。

2026年10月募集の利率

変動10年2.05%固定5年2.39%固定3年2.07%定期預金(参考)0.447%

個人向け国債の利率(2026年10月募集・税引前)

財務省が2026年10月7日に発表した利率は、変動10年が2.05%、固定5年が2.39%、固定3年が2.07%でした。3つのタイプが、そろって2%台になっています。参考として、日本銀行の統計では、定期預金(預入金額1千万円以上・1年)の平均金利は、2026年8月で0.447%です。

※ 利率は、マイナビニュースによる。税引前で、変動10年は、最初の半年の利率です。定期預金の数字は、LIMOが引用した日本銀行「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等」で、預入金額の区分が違うため、あくまで参考です。利率は、毎月変わります。

個人向け国債の特徴

  • 元本割れの心配がない国が発行するため、満期には額面100円につき100円で戻ります。保有中に、価格が変わることもありません。
  • 最低金利は、年0.05%が保証される市場の金利が下がっても、0.05%を下回りません。
  • 利子は、半年ごとに受け取る利子には、20.315%の税金がかかります。
  • 中途換金は、発行から1年たったあとから直前2回分の利子(税引前)相当額に0.79685をかけた金額が差し引かれます。換金額が、元本を下回ることはありません。

※ 出典:財務省「個人向け国債」(2024年1月号)。最新の条件は、財務省や取り扱いの金融機関で確認してください。

STEP4:債券のリスク

金利が上がると、債券の価格は下がる

↓市場の金利が上がる→ 債券の価格は下がる↑市場の金利が下がる→ 債券の価格は上がる

金利と債券価格の関係

たとえば、3%の利子の債券を持っているときに、市場の金利が4%に上がると、3%の債券は魅力が下がり、価格が下がります。逆に、金利が2%に下がると、価格は上がります。

ただし、満期まで持てば、額面で償還されるのが、債券の基本です。価格が下がるリスクが大きいのは、満期の前に、売るときです。個人向け国債は、保有中の価格が変わらない仕組みなので、この点は当てはまりません。

※ 参考:大和証券「債券と金利の関係」。

そのほかのリスク

  • 信用リスク発行する企業などが、利子や元本を払えなくなるリスクです。社債などで、考える必要があります。
  • 為替リスク外国の通貨で発行される債券(外債)は、為替の動きで、円での受取額が変わります。
  • インフレのリスク物価が上がると、利子で得たお金の価値が、相対的に下がることがあります。

STEP5:新NISAとの関係

  • 個人向け国債など、債券そのものは、NISAでは買えない債券を直接買う場合は、課税口座で、利子に税金がかかります。
  • 債券ファンドは、成長投資枠の対象になる債券に投資する投資信託は、成長投資枠で買えるとされています。つみたて投資枠は、対象外です。

※ 参考:マネックス証券の解説(2024年7月公開)。制度は変わることがあります。最新の情報は、金融庁や証券会社で確認してください。

STEP6:使い方の考え方

  • ① 目的を決める値動きを小さくしたいのか、数年後に使うお金を置きたいのかを、先に決めます。
  • ② 期間とルールを確認する満期までの期間、中途換金のルール(1年間は換金できない)を、買う前に確認します。
  • ③ 少額から始める個人向け国債は、1万円から買えます。まずは、少額で、仕組みを体験できます。
  • ④ 株式との割合は、自分で決めるどのくらいの割合が良いかは、年齢や目的、損失に耐えられる範囲で、人によって違います。一律の正解はありません。
  • ⑤ 金利は、変わることを知る今の利率が、ずっと続くとは限りません。毎月の発表で、確認しましょう。

よくある質問

個人向け国債は、元本割れしませんか?
満期まで持てば、額面で戻ります。中途換金でも、換金額が元本を下回ることはないとされています。ただし、換金の時に、一部の利子が差し引かれます。
いつ買えますか?
毎月、募集があります。募集の期間や、利率は、財務省のサイトや、取り扱いの金融機関で確認してください。
債券は、株式より安全ですか?
一般に、値動きは小さいとされますが、種類によって違います。個人向け国債は、価格が変わらない仕組みです。社債や外債は、信用や為替のリスクがあります。
新NISAで、債券に投資できますか?
債券そのものは、対象外です。債券に投資する投資信託は、成長投資枠の対象になるものがあります。商品ごとに、確認してください。

まとめ

債券は、「しくみを知る」→「個人向け国債で、少額から体験する」→「リスクと期間のルールを確認する」の順番で進めるのが、わかりやすい方法です。利率は毎月変わるので、最新の情報で、確認しましょう。

まずは、財務省の個人向け国債のページで、今月の利率と、募集期間を見てみてください。

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