債券は、国や企業にお金を貸して、利子と元本を受け取るしくみです。初心者は、まず「個人向け国債」から知るのがわかりやすいです。
債券は、株式に比べて、値動きが小さいとされる資産です。この記事では、債券の基本、個人向け国債の特徴と最新の利率、金利と価格の関係、新NISAとの関係を、初心者向けに解説します。
債券は、固くて堅実な投資というイメージでした。
個人向け国債は、元本が保証されていて、そのイメージのとおりだと思います。リスクが低いぶん、利率が低いのがデメリットとは聞いていましたが、今の利率なら、銀行に預けるよりは、しっかり運用できているかなと思います。
債券は、今まで調べることもなかったので、この機会に自分でも勉強して、ポートフォリオの一部に入れたいなと考えています。
STEP1:債券とは?
債券の基本的なしくみ
債券は、国や企業などが、お金を借りるために発行する「借用証書」のようなものです。買った人は、決まった時期に利子を受け取り、満期に元本(額面)が戻ります。
株式は、会社の成績で値段が大きく変わります。債券は、あらかじめ利子や満期が決まっているので、比較的、収益が読みやすいのが特徴です。
STEP2:債券の主な種類
債券の種類(代表的なもの)
債券は、誰が発行するかで、利回りとリスクが変わります。一般に、発行する国や企業の信用度が高いほど、利回りは低く、信用度が低いほど、利回りは高くなる傾向があります。
STEP3:個人向け国債
個人向け国債は、国が発行する、個人専用の国債です。1万円から買えて、3つのタイプがあります。
- 変動10年:満期10年、金利は半年ごとに見直し金利は、10年国債の利回りをもとに決まります。市場の金利が上がると、受け取る利子も増える仕組みです。
- 固定5年:満期5年、金利は満期まで固定買った時の金利が、満期まで変わりません。
- 固定3年:満期3年、金利は満期まで固定期間が短いぶん、使う予定のあるお金に使いやすいタイプです。
2026年10月募集の利率
個人向け国債の利率(2026年10月募集・税引前)
財務省が2026年10月7日に発表した利率は、変動10年が2.05%、固定5年が2.39%、固定3年が2.07%でした。3つのタイプが、そろって2%台になっています。参考として、日本銀行の統計では、定期預金(預入金額1千万円以上・1年)の平均金利は、2026年8月で0.447%です。
※ 利率は、マイナビニュースによる。税引前で、変動10年は、最初の半年の利率です。定期預金の数字は、LIMOが引用した日本銀行「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等」で、預入金額の区分が違うため、あくまで参考です。利率は、毎月変わります。
個人向け国債の特徴
- 元本割れの心配がない国が発行するため、満期には額面100円につき100円で戻ります。保有中に、価格が変わることもありません。
- 最低金利は、年0.05%が保証される市場の金利が下がっても、0.05%を下回りません。
- 利子は、半年ごとに受け取る利子には、20.315%の税金がかかります。
- 中途換金は、発行から1年たったあとから直前2回分の利子(税引前)相当額に0.79685をかけた金額が差し引かれます。換金額が、元本を下回ることはありません。
※ 出典:財務省「個人向け国債」(2024年1月号)。最新の条件は、財務省や取り扱いの金融機関で確認してください。
STEP4:債券のリスク
金利が上がると、債券の価格は下がる
金利と債券価格の関係
たとえば、3%の利子の債券を持っているときに、市場の金利が4%に上がると、3%の債券は魅力が下がり、価格が下がります。逆に、金利が2%に下がると、価格は上がります。
ただし、満期まで持てば、額面で償還されるのが、債券の基本です。価格が下がるリスクが大きいのは、満期の前に、売るときです。個人向け国債は、保有中の価格が変わらない仕組みなので、この点は当てはまりません。
※ 参考:大和証券「債券と金利の関係」。
そのほかのリスク
- 信用リスク発行する企業などが、利子や元本を払えなくなるリスクです。社債などで、考える必要があります。
- 為替リスク外国の通貨で発行される債券(外債)は、為替の動きで、円での受取額が変わります。
- インフレのリスク物価が上がると、利子で得たお金の価値が、相対的に下がることがあります。
STEP5:新NISAとの関係
- 個人向け国債など、債券そのものは、NISAでは買えない債券を直接買う場合は、課税口座で、利子に税金がかかります。
- 債券ファンドは、成長投資枠の対象になる債券に投資する投資信託は、成長投資枠で買えるとされています。つみたて投資枠は、対象外です。
※ 参考:マネックス証券の解説(2024年7月公開)。制度は変わることがあります。最新の情報は、金融庁や証券会社で確認してください。
STEP6:使い方の考え方
- ① 目的を決める値動きを小さくしたいのか、数年後に使うお金を置きたいのかを、先に決めます。
- ② 期間とルールを確認する満期までの期間、中途換金のルール(1年間は換金できない)を、買う前に確認します。
- ③ 少額から始める個人向け国債は、1万円から買えます。まずは、少額で、仕組みを体験できます。
- ④ 株式との割合は、自分で決めるどのくらいの割合が良いかは、年齢や目的、損失に耐えられる範囲で、人によって違います。一律の正解はありません。
- ⑤ 金利は、変わることを知る今の利率が、ずっと続くとは限りません。毎月の発表で、確認しましょう。
よくある質問
- 個人向け国債は、元本割れしませんか?
- 満期まで持てば、額面で戻ります。中途換金でも、換金額が元本を下回ることはないとされています。ただし、換金の時に、一部の利子が差し引かれます。
- いつ買えますか?
- 毎月、募集があります。募集の期間や、利率は、財務省のサイトや、取り扱いの金融機関で確認してください。
- 債券は、株式より安全ですか?
- 一般に、値動きは小さいとされますが、種類によって違います。個人向け国債は、価格が変わらない仕組みです。社債や外債は、信用や為替のリスクがあります。
- 新NISAで、債券に投資できますか?
- 債券そのものは、対象外です。債券に投資する投資信託は、成長投資枠の対象になるものがあります。商品ごとに、確認してください。
まとめ
債券は、「しくみを知る」→「個人向け国債で、少額から体験する」→「リスクと期間のルールを確認する」の順番で進めるのが、わかりやすい方法です。利率は毎月変わるので、最新の情報で、確認しましょう。
まずは、財務省の個人向け国債のページで、今月の利率と、募集期間を見てみてください。
▶貯める仕組みを作る貯金が続く仕組みの作り方を見る› ▶株式で増やす新NISAおすすめ投資信託を見る› ▶資産を増やすなら「増やす力」を見る› ⌂準富裕層への道トップページに戻る›



コメント