金は、利息や配当を生まず、価格が大きく動くこともある資産です。資産の一部として持つなら、仕組みとコストを知って、少額からが基本です。
金には、買い方がいくつかあり、新NISAで買えるもの、買えないものがあります。この記事では、金の特徴、過去の値動き、買い方の種類、税金、リスクを、初心者向けに整理します。
金(ゴールド)は、ここ数年で価格が爆上がりしてきました。
私は乗り遅れてしまいましたが、少しずつ積み立てをしていこうと思っています!
STEP1:金の特徴
- 利息や配当を生まない株式の配当や、債券の利子のような、定期的な収入はありません。利益が出るのは、買った時より高く売れた場合だけです。
- 実物の「モノ」としての価値がある会社や国が発行するものではなく、世界中で取引される資産です。
- 円建ての価格は、為替の影響を受ける国際価格はドル建てで、日本での価格は、為替をかけて決まります。
円建ての金価格の決まり方
たとえば、ドル建ての価格が変わらなくても、円安になれば、円建ての価格は上がり、円高になれば下がります。
STEP2:金の値動き
過去50年あまりの値動き
田中貴金属の小売価格(税抜)の年平均を、1973年から2025年まで見てみましょう。
金の小売価格の年平均(税抜・円/g)
- 1980年に、一度ピークをつけた年平均は4,499円、年の最高値は6,495円でした。
- その後、20年ほど低迷した2000年の年平均は1,014円で、1980年の約4分の1の水準でした。
- 2000年代から、上がり続けた時期がある2025年の年平均は17,302円で、2000年の約17倍です。
- 横ばいの時期も長い2012年から2018年までは、年平均が4,300円〜4,600円台で、ほとんど動きませんでした。
- 1980年の最高値を超えたのは、40年後1980年の年最高値(6,495円)を上回ったのは、2020年(7,063円)でした。
長い目で見ると、上がり続けるわけではなく、何十年も低迷した時期もあることがわかります。なお、この価格は、物価の変化を調整していない、そのときの価格です。
※ 出典:田中貴金属工業「年次金価格推移」(参考小売価格・税抜)。2026年は年の途中のため、含めていません。過去の価格は、将来の価格を示すものではありません。
最近の値動き
次に、最近を、月ごとに見てみましょう。月平均で見ると、1年半ほどで、大きく動いていることがわかります。
金の小売価格の月平均(税抜・円/g)
- 2025年1月は、約13,700円月平均で、1gあたり13,676円でした。
- 2026年1月は、約24,300円まで上がった1月29日には、税込の店頭小売価格が30,248円と、最高値をつけました。
- その後は、下がっている2026年10月9日の店頭小売価格(税込)は23,311円で、1月の最高値から約23%低い水準です。
金は、数年で大きく上がることも、そのあと下がることもあることが、実際の数字でわかります。今後の価格は、誰にも予想できません。
※ 出典:田中貴金属工業「月次金価格推移」、エイトアンド(2026年10月10日)。グラフは税抜の月平均で、最高値などの税込の数字とは、基準が違います。過去の価格は、将来の価格を示すものではありません。
STEP3:金の買い方
金の主な買い方(コストは目安)
- 金地金・金貨:現物を持つ5gの金地金で、約11万円という例があります(2025年10月時点)。保管の手間や、盗難・紛失の心配もあります。
- 純金積立:毎月、少しずつ買う月1,000円から始められる会社があります。買うたびの手数料や、年会費がかかる場合があります。
- 金ETF:株式のように、市場で売買する証券会社を通じて、リアルタイムの価格で売買できます。
- 金の投資信託:1日1回の基準価額で売買するネット証券では、月100円から積み立てられる商品もあります。
「買値」と「売値」には、差がある
金地金は、買う時の価格(小売価格)より、売る時の価格(買取価格)のほうが、低くなります。2026年10月9日は、小売価格が23,311円、買取価格が22,954円で、差は357円(約1.5%)でした。売るときは、さらに、手数料がかかることもあります。
※ 出典:そいこ(金投資の比較)、エイトアンド(上記)。コストは、会社や商品で違います。購入前に、各社で確認してください。
STEP4:新NISAと税金
新NISAで、買えるもの
- 金ETFは、成長投資枠の対象ETFは、成長投資枠で買えるとされています。
- 金の投資信託は、成長投資枠の対象が多いただし、金が主な投資先の商品は、つみたて投資枠の対象外です。
- 金地金・純金積立は、NISAでは買えない課税口座での購入になります。
金地金を売った時の税金
- 売却益は、「総合課税」給与などの所得と合算して、税率が決まります。株式のような、一律の税率ではありません。
- 特別控除は、年間50万円売却益から、50万円が引かれます。
- 5年を超えて持つと、課税の対象が半分になる5年を超える保有の場合は、(売却益-50万円)の2分の1が、課税の対象になります。
※ 参考:ファイナンシャルフィールド(2024年12月公開・2025年7月更新)。ETFや投資信託、純金積立の税金は、商品で違います。簡略化した説明なので、実際の申告は、国税庁の情報や、税務署・税理士で確認してください。
STEP5:金のリスク
- 価格が、大きく動くことがあるSTEP2のとおり、1年半ほどで、価格が大きく変わりました。
- 為替の影響を受ける円高の時は、ドル建ての価格が上がっても、円建てでは、下がる場合があります。
- 利息や配当がない持っているだけでは、収入が増えません。
- コストがかかる買値と売値の差、手数料、信託報酬、保管の費用などです。
STEP6:使い方の考え方
- ① 目的を決める値動きの違う資産を、分けて持ちたいのか、将来に備えたいのかを、先に決めます。
- ② 割合は、自分で決める資産のうち、どのくらいを金にするかは、人によって違います。一律の正解はありません。
- ③ 少額から始める金の投資信託や純金積立は、少額から始められます。
- ④ 買う時期を、分ける一度に買わず、毎月など、時期を分けて買う方法があります。
- ⑤ 売る時の税金とコストを、先に確認する買う前に、売る時の費用と税金を、確認しておきましょう。
よくある質問
- 金は、安全な資産ですか?
- 価格は、大きく動くことがあります。2026年1月の最高値から、10月には約23%低くなりました。元本が保証されているものでは、ありません。
- 少額から、金に投資できますか?
- 純金積立や、金の投資信託は、少額から始められる商品があります。最低額は、会社や商品で違います。
- 新NISAで、金に投資できますか?
- 金ETFや、金の投資信託は、成長投資枠で買えるものがあります。金地金や純金積立は、対象外です。
- 金は、いつ買うのがいいですか?
- 価格は誰にも予想できません。一度に買わず、時期を分けて買う方法があります。無理のない金額で、始めましょう。
まとめ
金は、「特徴とリスクを知る」→「コストを確認する」→「少額で、時期を分けて試す」の順番で進めるのが、わかりやすい方法です。価格は大きく動くので、無理のない金額で、資産の一部として考えましょう。
まずは、金ETFや金の投資信託の、手数料(信託報酬)を、比べてみてください。
▶もう1つの資産債券のはじめ方を見る› ▶株式で増やす新NISAおすすめ投資信託を見る› ▶資産を増やすなら「増やす力」を見る› ⌂準富裕層への道トップページに戻る›



コメント