オルカンとS&P500に、「こちらが正解」という決まった答えはありません。違いを知って、自分に合うほうを選ぶのが大切です。
新NISAで人気の2本、オルカン(全世界株式)とS&P500(米国株式)。どちらも低コストで、人気のあるファンドですが、投資する範囲と値動きの特徴が違います。この記事では、国の比率、上位銘柄、コスト、過去の成績を並べて、「どう選ぶか」の考え方を、初心者向けに整理します。
私はS&P500に、毎月10万円ずつ積み立ててます(*’ω’*)
でもオルカンが悪いわけじゃなくて、どっちも人気なのには理由があるんだよね!この記事で違いを知って、自分に合うほうを選んでみてね( *´艸`)
STEP1:投資する範囲が違う
2つの違いは、「どこに投資するか」です。
- S&P500:アメリカの大企業、約500社米国を代表する企業にまとめて投資します。
- オルカン:世界の株式にまとめて投資先進国と新興国の、47か国・2,414銘柄(MSCI ACWI、2026年9月末)が対象です。
国別の比率の違い(オルカンは、MSCI ACWIの2026年9月末の比率)
オルカンは「世界全体」に分散していますが、その約64%はアメリカです。2位以下は、日本5.20%、台湾3.46%、イギリス3.00%、カナダ2.90%と続きます。つまり、2つとも、アメリカの比重が大きいファンドです。
| 項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資先 | 世界の株式(先進国+新興国) | 米国の大企業(約500社) |
| 国の数 | 47か国 | 米国のみ |
| 銘柄数 | 2,414銘柄 | 約500銘柄 |
| 米国の比率 | 約64% | 100% |
| 信託報酬(税込) | 年0.06% | 年0.08% |
※ 銘柄数・国別の比率はMSCI ACWIのファクトシート(2026年9月30日)、信託報酬は、eMAXIS Slimシリーズの全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)のYahoo!ファイナンスの表示(2026年10月29日)です。ファンドによって、数字は変わります。
STEP2:実は、上位の銘柄がよく似ている
それぞれの、上位の組入銘柄を比べてみます。
主な銘柄の組入比率(eMAXIS Slimの2ファンド、2026年9月末)
どちらも、NVIDIA、Apple、Microsoft、Amazon、Alphabetなどの、アメリカの大企業が上位に並びます。上位10銘柄の合計は、オルカンで約24.6%、S&P500では約38.4%(掲載されている10銘柄の比率の合計)です。S&P500のほうが、上位の企業に偏っていると言えます。
- 2つを両方買うと、上位の銘柄が重なる分散のつもりでも、中身が似ている部分があります。
- S&P500は、上位の企業の影響を受けやすい上位の企業の株価が大きく動くと、全体も動きやすくなります。
※ 銘柄の比率は、Yahoo!ファイナンス(ウエルスアドバイザー)に掲載の、2026年9月30日のデータです。
STEP3:コストの違い
コストは、信託報酬(保有している間、毎年かかるお金)で比べます。表示上は、オルカンが年0.06%、S&P500が年0.08%です。
たとえば、1,000万円を持っていた場合、年間のコストは、オルカンで約6,000円、S&P500で約8,000円の計算です(0.06%、0.08%で、単純計算)。差は小さく、コストだけで決める必要は、あまりなさそうです。
※ 実際の信託報酬は、小数点以下の細かい数字があり、変わることもあります。購入前に、最新の「目論見書」や、運用会社のページで確認してください。
STEP4:これまでの成績は?
同じシリーズのファンドの、トータルリターン(2026年10月29日の表示)を並べます。
トータルリターンの比較(3年・5年は年率)
- 1年:オルカンが24.27%、S&P500が22.87%で、オルカンが上回っています。
- 3年(年率):オルカン24.02%、S&P500 24.67%で、ほぼ同じです。
- 5年(年率):オルカン19.44%、S&P500 21.26%で、S&P500が上回っています。
期間によって、どちらが上かが変わります。しかも、これは過去の結果です。この数字が、これからも続くとは限りません。特に、近年は、アメリカの大手企業の株価が大きく上がった時期が含まれており、同じような成績が続く保証はありません。
※ 数字は、Yahoo!ファイナンス(ウエルスアドバイザー)の、オルカンとS&P500のページの表示(基準日2026年10月29日)です。円で見た成績で、為替の動きの影響も含まれます。ファンドごとに、成績の数え方が違う場合があります。
STEP5:どっちを選ぶ? 考え方の4つの軸
S&P500が合いやすい人
米国の企業の成長に、まとめて投資したい人。上位の企業に偏る、値動きの大きさを受け入れられる人。
オルカンが合いやすい人
どの国が伸びるかを、自分で決めたくない人。米国以外にも、広く分散したい人。
- 何に投資したいか。「米国に集中したい」のか、「世界全体を、まるごと持ちたい」のかを考えます。
- 値動きに耐えられるか。どちらも、株価が大きく下がる時期があります。下がったときに、続けられるかを想像してみましょう。
- 説明できるか。自分で、何に投資しているかを、説明できるほうが、続けやすいです。
- 続けられるか。毎月、無理のない金額で、長く続けられるかが大切です。
迷ったら、両方を半分ずつ持つという方法や、どちらか1つに決めて、まず始める方法もあります。ただし、STEP2のとおり、2つは中身が重なる部分があります。
どっちを選ぶかは、ほんとに好みだと思う!大事なのは、下がったときも続けられること。無理のない金額で、コツコツいこうね(*’ω’*)
STEP6:新NISAで買うときの流れ
2つとも、新NISAで買える代表的なファンドとして、広く知られています(対象かどうかは、証券会社の商品ページで確認してください)。買い方の流れは、次のとおりです。
- 証券口座を開く。新NISAの口座も、あわせて開設します。
- 毎月の積立金額を決める。生活費と、緊急用のお金を残して、無理のない金額にします。
- ファンドを選ぶ。オルカンか、S&P500かを選んで、積立を設定します。
- 続ける。値動きに一喜一憂せず、定期的に、状況を見直します。
よくある質問
結局、どっちが儲かりますか?
将来のことは、誰にも分かりません。過去の成績は、期間によって、どちらが上かが変わります。どちらが上になるかは、予想できないと考えて、続けられるほうを選ぶのが現実的です。
両方買ってもいいですか?
買えますが、上位の銘柄が重なるため、「別々のものに分散している」とは言い切れません。両方を持つ場合は、目的や、割合を決めておくと、迷いにくくなります。
途中で、乗り換えられますか?
乗り換えられますが、売却のタイミングや、新NISAの枠の扱い、税金への影響を、事前に確認しましょう。頻繁な乗り換えは、続けにくくなることもあります。
円安・円高の影響はありますか?
どちらも、外国の株式に投資するので、為替の動きの影響を受けます。円で見た成績は、為替によって、上がったり下がったりします。
まとめ:違いを知って、自分で選ぶ
- 投資の範囲が違うS&P500は米国の約500社、オルカンは世界47か国・2,414銘柄です。
- 実は、中身が似ている部分もあるオルカンも、約64%が米国で、上位の銘柄は、よく似ています。
- コストの差は、小さい年0.06%と0.08%で、コストだけで決める必要は、あまりありません。
- 過去の成績は、期間で変わる将来の成績を、約束するものではありません。
- 続けられるほうを選ぶ無理のない金額で、長く続けることが、大切です。
参考:MSCI ACWI ファクトシート/Yahoo!ファイナンス eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/Yahoo!ファイナンス eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(いずれも2026年10月29日確認)




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