【初心者向け】住宅ローンの選び方|変動と固定・ネット銀行と大手銀行の違いを解説

結論

住宅ローンは、「金利が低いほうが得」とは限りません。金利の種類と、借りる銀行を、返済額が上がっても払えるかという目線で選びましょう。

住宅ローンで迷うのが、変動か固定か、そしてネット銀行か大手銀行かです。この記事では、金利の仕組み、2026年10月時点の金利水準、手数料の見方、選ぶ順番を、初心者向けに整理します。

みみちゃんのひとこと

住宅ローンは、数字が多くて、むずかしく見えるよね(´;ω;`)
でも「いくらまでなら払い続けられるか」から考えると、だいぶ整理できるよ!

ご注意:この記事は、2026年10月30日時点で公表されている情報をもとにした一般的な内容で、特定の金融機関や商品をすすめるものではありません。金利や条件は、日々変わり、審査結果や借りる人の条件によっても異なります。申し込み前に、必ず各金融機関の公式サイトで、最新の情報を確認してください。

STEP1:金利タイプは、大きく3つ

  • 変動金利:半年ごとに金利が見直されます。当初の金利は低めですが、金利が上がると、返済額も増える可能性があります。
  • 固定期間選択型:「当初10年」など、決めた期間だけ金利が固定されます。期間が終わると、そのときの金利で、変動か固定かを選び直します。
  • 全期間固定:借りている間、金利が変わりません(代表例がフラット35)。返済額が分かりやすい反面、当初の金利は高めです。

住宅金融支援機構の調査(2026年1月)では、直近に住宅ローンを利用した人の約75%が変動型でした。

変動型75.0%固定期間選択型14.9%全期間固定型10.1%

利用した金利タイプ(2025年4〜9月に住宅ローンを利用した人、n=1,237)

※ 住宅金融支援機構「2026年1月 住宅ローン利用者の実態調査」(2026年2月20日発表)。同調査では、金利上昇時の返済額の増え方について、理解に不安がある・理解していない人が合計52.0%でした。

STEP2:金利が上がると、いくら変わる?

金利の差は、数十年の返済で、大きな差になります。3,000万円を35年(元利均等・ボーナス払いなし)で借りた場合の、総利息の目安です(金利が一定として単純計算した、仮の例)。

金利0.5%約271万円金利1.5%約858万円金利2.5%約1,504万円金利3.83%約2,451万円

3,000万円・35年返済での、総利息の目安(金利が変わらない場合)

金利毎月の返済額総利息
0.5%約7.8万円約271万円
1.5%約9.2万円約858万円
2.5%約10.7万円約1,504万円
3.83%約13.0万円約2,451万円

※ 筆者の試算です。実際は、金融機関や商品、借り方によって変わります。

変動金利で、金利が上がっていく場面も想像してみましょう。たとえば、1.5%で借りて10年後に、金利が2.5%になったとすると、残りの25年の返済額は、月約9.2万円から約10.3万円へ増える計算です(仮の例)。さらに3.5%まで上がると、約11.5万円になります。

  • 5年ルール:多くの変動金利ローンで、返済額の見直しは5年に1回です。金利が上がっても、すぐには返済額が変わらない仕組みです。
  • 125%ルール:見直し時の返済額の増加は、それまでの1.25倍までに抑える仕組みが多くあります。

ただし、これらは金融機関や商品によって、扱いが違います。しかも、返済額が抑えられている間に、利息の払いが追いつかず、元本の減りが遅くなることがあります(未払い利息が出る場合があります)。「返済額が変わらない」ことと、「負担が増えない」ことは、別の話です。契約前に、条件を必ず確認しましょう。

STEP3:2026年10月の金利水準

2026年9月の日銀の金融政策決定会合で、追加の利上げが決まりました(無担保コールレート誘導水準は、1.25%程度)。それを受けて、一部の銀行で、変動金利の基準になる短期プライムレートの引き上げが発表されています。

変動10年固定三菱UFJ1.195%3.750%三井住友1.525%4.000%みずほ1.275%3.600%UI銀行1.195%3.370%SBI新生1.430%3.400%イオン1.040%3.730%

主な銀行の金利(2026年10月1日時点の掲載値)

区分銀行変動10年固定
メガバンク三菱UFJ銀行1.195%3.75%
メガバンク三井住友銀行1.525%4.00%
メガバンクみずほ銀行1.275%3.60%
ネット銀行UI銀行1.195%3.37%
ネット銀行SBI新生銀行1.430%3.40%
ネット銀行イオン銀行1.04%3.73%

また、全期間固定のフラット35(返済期間21〜35年、融資割合9割以下、団信込み)の最低金利は、2026年10月で3.83%と、前月から0.37ポイント上がり、現在の制度になった2017年10月以降で、最も高い水準でした。

金利の見方のポイントは、次の2つです。

  • 変動と固定の差が大きい:変動は1%台、固定は3%台〜と、当初の差が大きい状態です。この差が、「変動が選ばれる理由」でもあり、「将来の上昇リスクを、自分で持つ」ことの対価でもあります。
  • 掲載の金利は、条件つき:多くは、最も優遇された場合の金利です。自分が借りる場合の金利は、審査や条件で変わります。

※ 金利は、いえーる住宅研究所の記事(2026年10月2日公開、10月1日時点)、フラット35の金利は、熊本日日新聞の報道(住宅金融支援機構の発表、2026年10月1日)にもとづきます。最新の金利は、各行の公式サイトで確認してください。

STEP4:変動と固定、どう選ぶ?

変動が合いやすい人

金利が上がっても、返済額が増えて払える余裕がある人。繰り上げ返済などで、元本を減らしていける人。

固定が合いやすい人

毎月の返済額を、先まで決めておきたい人。金利が上がる不安で、落ち着かなくなりそうな人。

  1. 無理なく払える上限を決める。手取りのうち、返済に回せる金額を、先に決めます。
  2. 金利が上がった場合の返済額を、試算する。「今の金利」ではなく、金利が2%や3%上がった場合も、払えるかを確認します。
  3. 貯金を残す。頭金を入れすぎず、生活費の数か月分と、修繕のためのお金は、手元に残します。
  4. 当初固定と変動を、組み合わせる選択肢も。一部を固定、残りを変動にする借り方もあります。

迷ったら、「金利が上がっても払える金額」まで、借りる額を下げるのが、安全な考え方です。

みみちゃんのひとこと

変動か固定かは、「どっちが得か」を当てるゲームじゃないよ!
金利が上がっても、家計が回るか、で決めるのが安心かな(*’ω’*)

STEP5:ネット銀行と大手銀行の違い

項目ネット銀行大手銀行
金利低めの傾向やや高めの傾向(優遇で変わる)
手数料借入額の一定割合のことが多い定額のことが多い
相談オンライン・電話中心店舗で対面の相談ができる
手続き書類のやり取りも、オンライン中心窓口で進められる
団信(保障)病気の保障が手厚い商品もある商品による

※ あくまで一般的な傾向で、銀行や商品によって違います。

手数料の違いは、金利だけでは見えない差になります。たとえば、事務手数料が借入額の2.2%の場合、3,000万円で66万円です(仮の例)。一方、定額で数万円の場合もあります。金利が低くても、手数料が高ければ、総額では逆転することもあるので、「金利」と「諸費用」を、セットで比べましょう。

  • 事務手数料・保証料:借入時にかかる費用です。保証料が不要でも、手数料に含まれている場合があります。
  • 団信(団体信用生命保険):死亡・高度障害などに備える保険です。金利に上乗せして、病気の保障を足せる商品もあります。
  • 繰り上げ返済の手数料:無料のところ、有料のところがあります。
  • 審査の通りやすさ:職業や勤続年数などで、結果が変わります。

STEP6:借りる銀行は、比べて決める

住宅ローンは、1つの銀行だけで決めないのが基本です。金利や手数料は、銀行によって違い、あとから変えにくいものです。

  1. 2〜3行に、仮審査を申し込む。ネット銀行と大手銀行を、両方入れて比べます。
  2. 「金利」と「諸費用」を、同じ条件で並べる。同じ借入額・期間・金利タイプで、総額を比べます。
  3. 不動産会社の提案も、参考に。提携ローンは便利ですが、条件が合うかは、自分でも比べて確認します。
  4. 契約前に、質問する。金利の見直し方、繰り上げ返済、団信の内容などを、確認します。

家を買う全体の流れや、複数の会社で相見積もりを取る大切さは、次の記事でも解説しています。

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借りたあとに、やっておきたいこと

  • 住宅ローン控除の確認:条件を満たすと、年末の残高に応じた控除が受けられる制度です。入居の時期や、住宅の条件で内容が変わるため、国土交通省や国税庁で、最新の情報を確認しましょう。
  • 借り換えの検討:金利や条件によっては、借り換えで負担が減る場合もあります。ただし、手数料もかかるため、総額で比較します。
  • 繰り上げ返済:元本を減らすと、将来の利息が減ります。ただし、手元の資金とのバランスも大切です。
みみちゃんのひとこと

住宅ローンは、人生で一番長く付き合う「借金」とも言えるよね。
だからこそ、焦らず、複数の銀行を比べて決めてほしいな(*´ω`*)

よくある質問

結局、変動と固定はどっちがいいですか?

将来の金利は、誰にも分かりません。「どちらが得か」より、金利が上がっても払い続けられるかで選ぶのが、現実的です。

ネット銀行は、不安ですか?

ネット銀行も、銀行法にもとづく銀行です。ただし、相談は、オンラインや電話が中心になります。手数料や、団信の内容、サポート体制を、比べて決めましょう。

頭金は、多いほうがいいですか?

頭金が多いと、借入額や利息は減ります。ただし、手元の現金を使い切ると、急な出費に対応しにくくなります。生活費や、修繕のお金は、残しておきましょう。

借りる前の仮審査で、落ちることはありますか?

あります。年収や勤続年数、他の借入状況などで、結果が変わります。複数の銀行に申し込む場合は、各行の条件を確認して進めましょう。

まとめ:払い続けられるかで、選ぶ

  • 金利タイプは3つ変動・固定期間選択型・全期間固定があります。
  • 金利の差は、総額で大きな差に3,000万円・35年で、1.5%なら総利息は約858万円、3.83%なら約2,451万円です(仮の試算)。
  • 上がった場合の返済額も、想像する5年ルール・125%ルールがあっても、負担は増える可能性があります。
  • 金利と諸費用をセットで比べるネット銀行と大手銀行は、手数料の仕組みが違います。
  • 複数の銀行を比べる仮審査を2〜3行に出して、同じ条件で並べましょう。
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参考:住宅金融支援機構 2026年1月 住宅ローン利用者の実態調査/いえーる住宅研究所 2026年10月 住宅ローン金利比較/熊本日日新聞(フラット35 10月金利)(いずれも2026年10月30日確認)

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